世界自閉症啓発デー主催者挨拶(抜粋)
そして、本日2026年度の「世界自閉症啓発デー」並びに「発達障害啓発週間」に係る研修会を、ご列席の皆様をはじめ多くの方々のご理解とご協力を得て開催できますことを、
心より感謝申し上げます。誠にありがとうご座います。
さて、2007年12月18日の国連総会決議により、2008年から始まった「世界自閉症啓発デー」も19年目を迎えました。一昨日は多くの皆様のご尽力により、先ほどから流されている映像は昨年度のものですが、稲佐山や眼鏡橋などをはじめとして県内多くの場所がブルーライトアップされました。ご覧いただけたでしょうか。青は「癒し・希望」の意味であり、「Warm Blue」(温かい心で当事者を包み込む)という意味も込められています。このような地道な活動と医療の進歩、福祉行政の進展等によって、自閉症をはじめとする発達障害への社会的な理解は着実に進んでいるように思います。4月1日付け報道にあった、県のブルードクター48名の認定も、悩んでいる保護者にとって大きな支えになることでしょう。
しかし、これは終わりのない問題でもあります。統計上、自閉症は20人から40人に1人、発達障害は10人に1人存在すると言われています。新しい命が生まれてくるということは、自閉症や発達障害の人が必ず存在するということを意味します。したがって、理解と支援に基づく多様性が尊重される共生社会の実現は社会全体の問題であるということを、このような啓発活動を通して広く,そして永続的に社会に訴えていく必要があります。その拠り所は「発達障害者支援法」です。その目的を要約するならば、発達障害者が持つ基本的人権の尊厳にふさわしい日常生活又は社会生活を支援し、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に尊重し合いながら共生する社会の実現を助ける、ということでしょう。この目的を社会に浸透させていくために、私たち親の会は地道な努力を続けて行きますので、皆様方には今後ともご支援いただきますようお願いいたします。
私が着ているこの今年のチャリティーTシャツには「Be happy with what you
Have」(持っているもので幸せになろう)と書かれています。自閉症や発達障害の当事者や家族はもちろん、この社会に生きるすべての人たちの日常がハッピーで、ウエルビーイングなものになることを願って挨拶とします。
以上の内容で挨拶をしました。当日は、百名以上の参加者があり、長崎大学の今村先生、岩永先生との質疑応答も活発に行われました。多くの方が、自閉症と発達障害に関心と理解を示してくださっていることが分かり、ありがたい気持ちになりました。